昇華プリントとは
昇華プリントとは、正確には「昇華転写プリント」(英:Sublimation Printing)であり、生地の染色方法のひとつです。
特徴は、ポリエステル繊維を直接転写で染めるという点にあります。顔料プリントと違い、生地の上にインクが乗った感じがありません。生地そのものが染まるため、素材の通気性がそのまま生かされ、機能性素材の風合いを損ねることがありません。
昇華プリントの手法
大型インクジェットプリンターを用い、専用の転写紙に分散染料のインク(水性)を吹き付けて出力します。出力した用紙に生地を重ね、プレス機で圧力をかけます。
昇華プリントインクは、約200度の熱を約1分間かけることにより、ポリエステル繊維の分子構造の中に染料が浸透し、冷えることで染料を閉じ込めます。
転写式なので細かい表現も可能
出力には、Illustratorなどのベクターデータや画像データをそのまま転写することが可能なため、細かい文字や柄の表現ができます。
堅牢度テストにおいても、以前は不得意であったブルー系のインクの技術革新により、洗濯堅牢度テスト・耐光堅牢度テストにおいて4〜5級の結果が出ています。
昇華プリントの特徴
メリット
- 発色が色鮮やか
- 細かい文字が表現できる
- グラデーションや透かし柄が表現できる
- 小ロット生産が可能
- データさえあれば追加オーダーも可能
- 生地の風合いや速乾性を損なわない
デメリット
- ゴールドやシルバーなど光沢感のある色の表現ができない
- 大量生産をしてもコストが下がりにくい
- ポリエステル繊維以外(綿・麻など)には定着しない
なぜチームウェアに向いているのか
昇華プリントは、小ロット多品種の生産に向いたプリント方法です。版を作る必要がないため、デザインが1点ごとに違っても生産コストがほとんど変わりません。
チームごとにデザインも枚数も違うチームウェアは、まさにこの特性が生きる領域です。アクラムがチームウェアブランド「SQUADRA」を自社で展開しているのも、この技術があってこそのことです。